クラウドBOTの歴史
クラウドBOTの生い立ちから現在まで
その歴史を振り返ります。
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はじまり2019
- ・11月にアルファ版 提供開始
- ・BOTをAPIとして呼び出せる機能を提供
あるリサイクル事業者様から基幹システムと外部のリサイクルシステムを連携して欲しいと依頼を受けました。
リサイクルシステムはWeb型ですが、APIが未提供でした。そこで開発したのが「サーバー内にWebブラウザを立ち上げ自動操作をするプログラム」いわゆるサーバー型RPAです。
これがきっかけで、APIの有無に関わらず全てのWebシステムと連携し自動化できるクラウドサービスを着想しました。
・いつもの操作を記録するだけでBOTが作れる
・パソコンへのインストールは不要
・サーバーレス技術により廉価かつ高品質
・グローバル展開可能な多言語対応
今も続くクラウドBOTの特徴の多くはこの頃から構想していたものでした。
そして「作成したBOTをAPIとして呼び出せる機能」もその一つでした。 -
2020
- ・4月に正式サービス開始
- ・サーバーレスを導入
- ・様々なiPaaSとの接続に対応開始
- ・令和2年プレミアム石川ブランド受賞
- ・金沢かがやきブランド認定
主要なiPaaSと連携する事で「RPA(自動操作)×iPaaS(API連携)」による自動化を実現しました。
当時、国内でのiPaaS認知度が低かった事もあり、iPaaS経由でクラウドBOTを利用されるユーザの多くは海外の方でした。その後も順次iPaaS対応を拡大し、現在はZapier、IFTTT、Power Automate、make、workato、Yoomと6つのiPaaSに対応しています。
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2021
- ・情報セキュリティのISO27001を取得
- ・クラウドBOTを対象にISO27017を取得
- ・Cloud BOT Agentを提供開始
- ・パートナープログラム開始
クラウドBOTは、開発当初よりセキュリティにこだわって来ました。
自社内のサービス設計や運用ルールだけでなく、世界標準の管理策を導入し第三者機関の認証を取得する事で、より信頼性の高いサービス提供を目指しました。
この頃、要望の多かった社内ネットワークへの接続手段を実現する「Cloud BOT Agent」を提供開始しました。社内ネットワークへのアクセス方法は独自に開発した技術であり、国内外で特許を取得してます。
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2022
- ・ファイル操作に対応
- ・Cloud BOT Agent LAN DISK版の提供を開始
- ・仮想ブラウザの拡張機能を提供開始
BOTの利用者も増え、同時に様々な要望も増えてきました。
この頃の大きな課題はファイル操作(アップロード/ダウンロード)でした。
このファイル操作に対応した事で、仮想ブラウザ上で画像やエクセルファイル、PDFファイル等をシステム間で転送したり、収集する事が可能になりました。
また、拡張機能の提供開始により、CSV・エクセルのデータ加工やテキストファイルの操作など、ブラウザ操作以外の様々な便利機能を提供できるようになりました。利用シーンが広がる事で色々な課題も見えるようになってきました。
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2023
- ・kintoneプラグイン「クラウドBOT連携」を提供開始
- ・サイボウズのオフィシャルパートナーに認定
- ・ChatGPT、AI-OCRの拡張機能を提供開始
- ・クライアント証明書に対応
クラウドBOTの機能を最大限に活かせるシーンを模索する中で出会ったのが業務改善プラットフォームであるkintoneでした。
kintoneと外部のWebシステムを繋いでデータ連携できる「クラウドBOT連携」プラグインの提供を開始しました。
kintoneの画面上からリアルタイムにRPAを呼び出す事ができるRPAサービスはクラウドBOTだけです。また、この年に生成系AIを始め、様々なAIサービスが注目されました。
クラウドBOTでもChatGPTやAI-OCR等、便利なAI機能を直接呼び出す事ができる拡張機能の提供を開始しました。 -
2024
- ・BOT同士の相互実行に対応
- ・kintone拡張機能の提供開始
- ・cookieのインポート・エクスポートに対応
- ・公式キャラクターを公開
BOTの使い方がより複雑化してきました。
・BOTから別のBOTを実行できるようにしたい
・一度ログインした状態を維持したい
・BOTからAPI経由でkintoneにアクセスしたい利用方法の広がりに合わせて現在も機能開発を進めています。
5年間、RPA機能とその周辺機能の拡充に注力してきましたが、今後は5年前から構想していた次のステージへ着手していきます。
クラウドBOTのさらなる進化にご期待ください。
クラウドBOTの実績
クラウドBOTの5年間のあゆみを
数字で振り返ります。
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利用者数
4600ユーザーを突破!! -
日本の利用者が
57%に増加!! -
売上直近2年で
6.4倍!! -
作成ロボット数
9000台を突破!!
クラウドBOT最新情報
セッションの保持
仮想ブラウザのセッションを14日間保持できるようになりました!
これにより、ログイン等の前処理をスキップしたり、膨大なデータを引き継ぎながら処理できます。
メールトリガー実装予定
メールの受信をトリガーにしてBOTを実行できます!
iPaaSを通さずに簡単にBOTを実行でき、業務自動化へのハードルを下げます。
Googleスプレッドシートの操作に対応
拡張機能「スプレッドシート」を実装!
いままで操作するためにiPaaSを使う必要があったGoogleスプレッドシートの操作をクラウドBOTのみで行う事が可能になりました。
5周年記念アイコンを追加
BOTに設定できるアイコンのプリセットに、
5周年記念アイコンが追加されました。
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キャラクター名
アプリ
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キャラクター名
ブラウ
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キャラクター名
コネクト
5周年記念インタビュー動画
クラウドBOTウェビナーのお知らせ
オンライン形式のセミナーで
実際の画面を見ながらクラウドBOTの操作を説明します。
セミナー終了後には、質疑応答の時間もご用意しております。
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第1回
クラウドBOTをはじめよう
2024年11月26日(火) 15:00~
クラウドBOTの製品に関する紹介と、できる事についてご紹介します。
シンプルなBOT作成デモも行います。
クラウドBOTに興味のある方や、使い始めて間もない方にお勧めのセッションです。 -
第2回
クラウドBOTを活用しよう
2024年12月3日(火) 15:00~
実践的なBOTの作成方法をご紹介します。
基本的なBOTの作り方に加え、やや複雑なグループ機能を使った繰り返し処理や、条件分岐についても説明します。
使い始めの方にはもちろん、現在ご利用中の方にもお勧めのセッションです。 -
第3回
kintoneと連携しよう
2024年12月10日(火) 15:00~
kintoneプラグイン「クラウドBOT連携」を使用して、kintoneからBOTを実行する方法を解説します。
具体的な活用事例もご紹介します。
kintoneをご利用中の方はもちろん、RPAを使用したSaaS連携にご興味のある方にお勧めのセッションです。
ウェビナーにお申し込み頂いた方は、後日アーカイブ動画をご覧頂けます。
スタッフ紹介
クラウドBOTの開発・サポート・カスタマーサクセスを通して
お客様により良いサービスをご提供させていただきます。
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カスタマーサクセス
金栄 貴司
クラウドBOTのマーケティング・セールス・カスタマーサクセスをまるっと担当しています。
アルファ版開発時から携わっており、ユースケースについては一番詳しい自信があります。クラウドBOTについてはもちろん、kintoneやiPaaSとの連携についても是非ご相談ください。
皆様の自動化をサポートしつつ、有益な情報を発信していきたいと思います。展示会などで見かけた際は気軽にお声がけ頂けると嬉しいです! -
カスタマーサポート
阿部 久里人
クラウドBOTのカスタマーサポートを担当しています。
元々グラフィックデザイナー職に従事しており、クラウドBOTのドキュメントやチュートリアル等を整備しつつ、お客様のご相談にお応えさせて頂いています。
「これってどうやるんだろう?」と思った内容が「ちょっと調べたらできた」となる事を目指し、わかりやすい情報の伝達を心掛けています。
「こういう情報があると嬉しい」があれば、お気軽にご要望頂きたいと思っています。 -
システムエンジニア
藤原 翔
新機能や既存機能の改修など幅広く担当しています。
クラウドBOTの開発では複雑な問題に直面することが多いですが、システムを安定させつつ、分かりやすく使いやすいサービスにするために、日々知識をアップデートすることを楽しみながら開発に取り組んでいます。
これからも、さらに多くの方々のお悩みを解決できるサービスをお届けできるよう、クラウドBOTを進化させ続けていきたいです。 -
システムエンジニア
坂本 龍斗
クラウドBOTの開発エンジニアです。
LaravelやNodeなどを活用したシステム開発に取り組んでおり、主にkintoneプラグインやクラウドBOTの拡張機能の開発をしています。最近では、スプレッドシートなど多くのユーザーが利用するツールを、クラウドBOT側で操作できる拡張機能も開発しています。
他にも、ユーザーの声を元に新たな機能を開発していますので、「この機能が使いづらい」「この機能が欲しい」など、どんな要望でもお気軽にご相談ください。
プロダクトオーナーからのメッセージ
クラウドBOTのローンチから5周年を迎えました。この節目を迎えることができたのは、ひとえにユーザ様やパートナー企業、そして弊社スタッフ全員の支えによるものです。改めて心より感謝申し上げます。
ローンチから5周年となりましたが、開発の歴史はもう少し長く、6年前に遡ります。
企画当初、RPAサービスであるにもかかわらず、RPAエンジンの設計やプロトタイプは後回しにして、別の取り組みに注力していました。仮想ブラウザの設計です。
この仮想ブラウザは動作環境を問わずサーバーレス、クライアントアプリ、オンプレミスで利用できるように設計され、柔軟かつプログラマブルなものに仕上げました。
仮想ブラウザはどこで動作していても、Web画面上にブラウジング内容を表示可能で、同時にWeb画面上から仮想ブラウザの操作を可能にします。
なぜ仮想ブラウザの開発に注力したかというと、RPAのシナリオをよりスムーズかつ正確に記録・実行できる特別なエディタを提供するためでした。プログラマブルな仮想ブラウザをシナリオエディタに統合することで、ユーザが仮想ブラウザで行った操作をエディタがシームレスに記録し、複雑なRPAシナリオの構築を容易にしました。また、RPAシナリオの実行は、シナリオに基づいて仮想ブラウザを駆動させることで、高い再現性を担保します。
6年にわたり、仮想ブラウザは徐々に進化を続けてきました。
ブラウジング能力だけではなく、ブラウザの通信経路制御も仮想ブラウザの重要な要素です。例えば、クラウド上で動作している仮想ブラウザが、社内Webサービスにアクセスすることも可能です。
この通信経路制御(仮想コネクタ)は、クラウドBOTの中核となる技術です。 クラウドBOTの目指すところは、全てのWebサービスを繋ぎ、自動化を実現することです。RPAはその一手段に過ぎません。APIが公開されているWebサービスであればAPIでの連携をするほうがより効率的でスマートです。今後、こういったAPI連携を実現する上でも、これまで発展させてきた仮想コネクタの技術が活きてきます。
Webサービスの設置場所(クラウド・オンプレ)を問わず、APIの有無も問いません。まさに全てのWebサービスを繋ぐためのプラットフォームです。
私たちは常にプラットフォーム志向の設計を心がけています。プラットフォームを支える基盤技術を育てていくことが、唯一無二の価値を創出すると確信しております。
今後も技術革新を続けながら、皆様の業務効率化と生産性向上を支えるプラットフォーマーでありたいと考えております。
引き続き、ご期待とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。